秋の東北といえば「芋煮」!
旬の里芋をたっぷり使った絶品鍋料理です♪
芋煮=山形のイメージですが、宮城(仙台)、福島など、東北の各地で特徴が違います。
そのため、毎年秋になると話題になるのが『芋煮戦争』!
どの県の芋煮が「本物のNo.1芋煮」かを議論する、おもしろい風物詩があります。

東北民ですが、芋煮について詳しくは知りませんでした。
でもリサーチして作ってみたところ、簡単で味も栄養も完璧!
主婦の強い味方のお料理ということがわかりました!
今回は、そんな東北民の私が「山形・仙台の芋煮の違い、芋煮の作り方、歴史、実食の感想など」をご紹介します。
芋煮といえば山形VS仙台!違いはなに?
山形 醤油 シンプル 牛肉
仙台 味噌 具沢山 豚肉
仙台風→仙台味噌
山形内陸風→出汁醤油の「味マルジュウ」
このように、大きな違いは具材と味付けです!
簡単にいえば、山形は牛肉のスープ、仙台は豚汁風、という感じでしょうか。
さらに詳しくみていきましょう♪
芋煮といえば山形VS仙台!違いは?/山形の芋煮
山形風の芋煮の作り方

◆材料(4~5人分)
・里芋 1kg
・牛バラ肉 600g
・こんにゃく 1枚
・長ネギ 2本
・醤油(味マルジュウ) 約90ml
・酒 約40ml
・砂糖 約90g
・水 約1800cc
◆作り方
- 里芋の皮をむき、食べやすい大きさに切る。
こんにゃくをちぎり、長ネギは斜め切りにする。
※お好みで、里芋を下茹でします。 - 鍋に1.の里芋とこんにゃく、水を入れて火にかける。
醤油、酒、砂糖、牛バラ肉の半分程度を入れ、里芋に火が通るまであくを取りながら煮る。 - 里芋が煮えたら、残りの牛バラ肉を入れ、調味料で味を調えます。
分量は目安なので、味付けはお好みでどうぞ。
さらに煮て、長ネギを入れてひと煮立ちさせたら完成!
県内屈指の芋煮会スポットといえば、馬見ヶ崎川。
もっと具が入るのかと思うのですが、これで完成です。
山形県民曰く「白菜とか人参を入れたら邪道!」
山形自慢の牛肉を味わう贅沢な一品です!
芋煮といえば山形VS仙台!違いは?/仙台の芋煮
仙台風の芋煮の作り方

◆材料(4~5人分)
・里芋 500g
・バラ豚肉 500g
・こんにゃく 1枚
・木綿とうふ 1丁
※豆腐のかわりに油麩を入れる地域も
・しめじ 適量
・野菜(大根、ゴボウ、ニンジン、白菜、長ネギなど)
・仙台味噌 適量
・水 約1800cc
※酒、塩、調味料、砂糖、生姜など、お好みで
◆作り方
1.水をはった鍋に、豚肉、ニンジン、大根、ゴボウなどの根菜をいれて煮る。
こんにゃくはちぎりいれる。
2.アクが出てきたらすくい取る。豆腐を入れる。
3.じめじ、白菜などの野菜を加え、煮立ったら味噌を入れる。
仙台風芋煮が完成!
広瀬川は、一番メジャーな芋煮スポット。
広瀬川付近のコンビニやスーパーには、芋煮用の薪が積み上げられています!
日本三大味噌の1つ、仙台味噌と、宮城米のおにぎり。
栄養たっぷりの芋煮会が楽しめますよ!
仙台の穴場の芋煮スポット「八木山ベニーランド」
宮城県では遊園地で芋煮会ができます。
手ぶらでOK!
いも煮材料・調理器具などの貸し出しがあり、大人2,000円(入園料+いも煮料金)。
とてもお得です♪
山形・仙台の芋煮の歴史

山形県の芋煮の歴史
山形県の芋煮の始まりは江戸時代。
江戸時代末期、酒田港に集積された積荷は最上川を遡り山形県内陸部へと運搬。
農民たちは船に乗り、秋に採れる里芋を持ち寄って、河原で鍋をふるまったのが芋煮の始まりと言われています。
仙台の芋煮の歴史
昭和40年代、広瀬川沿いに河鹿荘という旅館がありました。
その旅館の女将が山形県出身で、広瀬川で芋煮会を開催したのが始まりと言われています。
※所説あり
芋煮が広まっていくにつれ、牛肉よりも無難な豚肉に。
仙台人好みの味噌味になっていきました。
芋煮といえば山形VS仙台!味の違いは?

実食の感想をまとめました!
大まかに要約すると…
山形→「牛を贅沢に味わう」
仙台→「ほっとする家庭の味」
山形
・シンプルな味付けだから、お芋のおいしさがダイレクトに伝わる
・ベコ(牛)の油がきいてる
・肉の汁がうまみを際立てている
・4種類しか入っていないのが王者の風格
山形県民のコメント
牛肉はあこがれのお肉というイメージがある。
でも、庄内の芋煮は豚肉で味噌。
仙台と同じで、豚汁と言われると、違うよ~って気持ちもわかる。

宮城
・我が家のほっとする味
・宮城米にあう
・仙台味噌が美味しい
・七味をかけるのもおすすめ
宮城県民のコメント
小学校の頃河川敷でクラスで芋煮会をするという行事があった。
具沢山は邪道と言われるが、近くに田んぼ、畑、細倉という鉱山があり、ガテン系の人が多い。
がっつり食べてスタミナを付けて仕事に行く、というのが宮城の芋煮。
芋煮といえば山形VS仙台!違いは?/まとめ
以上、『芋煮といえば山形VS仙台!違いはなに?芋煮の作り方、歴史、実食の感想などをリサーチ!』をお届けしました。
山形は、醤油・シンプル・牛肉
仙台は、味噌・具沢山・豚肉
対極的ですが、どちらもとても美味しいです!
私の家族も周りの人も、毎日芋煮がいいな~というほどです。
芋煮会のしめは、カレーうどんがおすすめですよ♪
今年は芋煮会が縮小した分、おうちで楽しみたいです!
芋煮を食べてあたたまって、元気に冬を乗り越えたいですね♪^^
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